大善の特許技術を活かしたパーツフィーダ
大善は非常に小さな規模の企業ですが、きらりと光る技術力で勝負する企業です。特に創業者である中村靜雄は技術にどん欲で、パーツフィーダや自動機に活かすための特許技術を多数申請し、取得してきました。
そこで、大善の特許技術を活かした製品を少しですがご紹介いたします。
(特許技術を使用している製品の為、大きな写真をお見せできませんが、技術者の方ならある程度は内容を把握できるかと思いますので、ご了承願います。)
定量供給ホッパ式パーツフィーダ
コンデンサメーカ様に大変喜んでいただいた製品で、タンタルコンデンサやチップ抵抗など、電子部品専用のパーツフィーダです。定量供給ホッパ+ボウルフィーダ+リニアフィーダの組み合わせにより、ボウルフィーダへのワーク供給の手間が大幅に削減されました。定量供給ホッパを複数搭載しているところが、ワーク供給の手間削減に一番効いています。
チップ部品のように細かいワークの場合は、大きなホッパにたくさん詰め込むのではなく、このような小さなホッパを複数で供給する方が、ワークにかかるストレスが少なく、品質上好ましいと思われます。
重なり、絡み易いワーク用パーツフィーダ
形状・寸法的に重なりやすいワークや絡みやすいワーク、変形コイルスプリングのようにかみ合って、一般的なパーツフィーダでは連続して供給できないワークに最適なパーツフィーダです。
※通常のパーツフィーダでは対応が難しい、テーパーがついて先細りになっているバネも、このシステムで1ヶ切り出しが可能となります。
もともとは、フィラメントを整列供給させるために開発したパーツフィーダで、今はその特許技術を活用したバネフィーダが特にご好評をいただいております。スプリングにテーパーがついていなくても、ばね用のパーツフィーダとしては最適と思われます。
驚かれるかも知れませんが、フィーダ上における分離供給は、大善が特許取得済みの技術なのです。
スクリュー搬送型パーツフィーダ
パーツフィーダによって整列されたワークを、スクリュー搬送ユニットにより、1個ずつ分離した状態で搬送することを可能にしたパーツフィーダシステムです。ワークの形状に制限がありますが、搬送と分離供給を兼ね備えたシステムです。
ワークの面取り方向選別型パーツフィーダ
ワークの面取り方向を選別し、供給するパーツフィーダシステムです。
写真はパーツフィーダを3台併用した組立機ですが、そのうちの1台に面取り方向選別型のパーツフィーダを使用しています。元来、パーツフィーダが苦手とする面取り部の選別を、大善の特許技術を活用して製作しました。
球形部品用パーツフィーダ
金属・樹脂・ガラス等の球形部品用パーツフィーダであり、落下による破損防止形パーツフィーダでもあります。オイル・グリス等が塗布されたワークの整列供給用として開発しました。
複合ロータリフィーダ
振動式ボウルフィーダの供給能力よりも大きな供給能力を必要とする場合に対応できるよう、回転円盤と振動式ボウルフィーダの複合タイプである複合ロータリボウルフィーダを開発し、特許技術としました。定姿勢への選別がテーブル上でごく簡単にできるワークであれば、複合ロータリボウルフィーダで能力アップが期待できます。