株式会社大善 パーツフィーダーの設計・製造・販売

REUSE

パーツフィーダのリユースについて

遊休機の再活用(リユース)・改造について

導入したばかりのパーツフィーダが工場の隅で眠っていませんか?
眠っているパーツフィーダには再活用の道も残されています。

パーツフィーダのリユースについて

パーツフィーダのリユースについて

最近、特に家電などは製品のサイクルが早く、せっかく導入したパーツフィーダを活かしきれないまま眠らせてしまうことってありますよね。
「眠っているパーツフィーダを再活用できないか?」というお客様のご要望がありましたので、大善ではパーツフィーダの再利用(リユース)も対応しております。

パーツフィーダを転用しますと、新規導入と比較した場合、コスト的に有利となります。
調整費用は発生しますが、振動機本体やコントローラを新規に購入する必要が無くなりますからね。
ただし、条件が合えば・・・というのが前提となります。

リユースするための条件とは?

  • 1. 完全動作品である(コントローラが壊れていることって意外に多いです。)

  • 2. ワークと振動機のサイズがマッチしている

  • 3. 回転方向

  • などがあり、条件を満たした場合、リユースが可能となるのです。

また、大善製ではなく、他社の本体の転用した実績もございます。
他社のパーツフィーダの転用をご希望でしょうか?
その際は、まずはメーカー名と型番をお調べの上、ご相談ください。

事前にお伝えしたいこと

ただ、一つだけ先にお伝えさせてください。
がっかりさせてしまうかも知れませんが、パーツフィーダの転用(改造)は、思うほどお安くはなりません。
振動機本体・コントローラ等は流用できましても、ほとんどの場合、アタッチメントは作りなおしとなります。
パーツフィーダの価格はアタッチメント製作費の比重が高いので、転用しても思ったほど安くならない理由がここにあるのです。
それでも、少しでも導入コストを圧縮するため、パーツフィーダの転用依頼は増えてきています。

実例|遊休機を再活用(リユース)すると明確な違いが

大きな不具合を抱えていたパーツフィーダ。
そのようなパーツフィーダを完成度の高いパーツフィーダに仕上げることができ、お客様には大変喜んでいただけました。

パーツフィーダのリユースによって明らかになった技術力の差

パーツフィーダのリユースによって明らかになった技術力の差

現場に行った時、驚きを隠せませんでした。
設備から頻繁に聞こえるアラーム音。
供給機へ駆けつける作業スタッフ。
どうやら、パーツフィーダが選別ミスしたワークを設備へ供給しないように、パーツフィーダの下流工程にセンサ回路を追加し、それが鳴っているとのこと。
対処してから数分後、またアラームが鳴る。そんな状況でした。

お客様からのご要望とは?

お客様からのご要望は、『このパーツフィーダを改造して欲しい』とのこと。
パーツフィーダには画像センサやファイバセンサも付いていましたが、それを上手く使いこなせなかったのでしょう。
使える部材はできるだけリユースする、という条件でお仕事を引き受けました。

ボウルフィーダの振動は問題なかったのですが、ボウル部はアタッチメントの創りが不適切と判断しましたので、ボウルのみ新作に決定です。
画像センサについては、ベストな機種選定ではありませんでしたが(視野角の違う機種がベターでした)、テストを行い、なんとか使えると判断し、リユースとしました。
リニアフィーダ、ベース、架台は手を加えませんでした。
(NTN製のボウル本体に神鋼電機製のコントローラという、不思議な組合せでした。)

納品後お客様からいただいたお言葉

『既存のパーツフィーダにも選別機能は付いていましたが、思うように選別できず、人が離れないくらいNG品が出てきていました。
導入後はNG品は激減し、作業の効率が上がりました。』
とのことでした。

残念なことに、100%の達成率ではありませんでしたが、同じ機材を使用したにも関わらず、これだけの差が出てくるのです。
つまり、画像センサ等の能力だけではなく、その機材を扱いこなせる技術力とパーツフィーダ製作の技術力がなければ、安定したパーツフィーダを創ることができない、ということです。

遊休機を再活用(リユース)する際の注意点

パーツフィーダを再活用(リユース)する際、お客様が忘れがちな注意点。
それは、機器の故障です。

リユースする際に突然発生するトラブル

リユースする際に突然発生するトラブル

これは実際に起ったことですが…
リユースしたパーツフィーダが、出荷前のランニング中に突然、ボウルフィーダの挙動がおかしくなったのです。
ワークが飛び跳ねるくらいに振幅が激しくなり、その振動・振幅を小さくすることもできなくなってしまい、パーツフィーダを静かにする唯一の手段は、電源をOFFにすることだけでした。

トラブルの原因と対処方法の模索

問題の切り分けとして、まず、振幅を自動調整するためのセンサを疑いました。
しかし、センサを取り外しても現象は収まりません…
このような場合、原因として最も疑わしいのは、コントローラです。
大善オリジナルのコントローラでしたら、すぐに在庫品と交換して確認できるのですが、他社製のコントローラは在庫していませんので、問題の切り分けもできない状態なのです。
大善のコントローラで他社製の振動機を動かすことも可能なのですが、残念ながらその振動機は制御方法が異なるタイプでしたので、確認できません。
他社からコントローラを取り寄せることも可能ですが、ここで一つ問題が出てくるのです。

それは、納期についてです。
コントローラの金額はもちろんお客様に負担していただくのですが、コントローラが入手できるまでの空白の時間。
そして、仮にコントローラを交換しても復旧しなかった場合、その対応をすることによりパーツフィーダの出荷までにどんどん時間が経ってしまうことになります。
お客様が納期に対して、どれだけ許容できるか。
それがポイントになります。

突然発生するトラブルへ対処するため

突然発生するトラブルへ対処1

お客様とも相談したのですが、結局、大善の振動機(ボウルフィーダ本体)とコントローラへ入れ替えることとなりました。
納期にも余裕がなく、パーツフィーダをできるだけ早く欲しい、ということでしたので、入れ替えという結論になりました。

突然発生するトラブルへ対処2

機器の故障は予防できません。
事例のように、最終ランニング直前まで動いていたのに、突然機器トラブルが発生する、ということもあります。
リユースをお考えの際には、納期に余裕をもってご注文をいただければ、機器トラブルが発生した際にも、代替品を取り寄せる等の対処ができるかと思います。

いかがでしょうか?
リユースするにはある程度のリスクがありますので、まずはそのことを理解していただくことが重要だと思います。
機器の故障や物理的な損傷がある際には別途費用が発生し、なおかつ、予定納期から遅れてしまうというリスクがあります。
そのようなリスクを踏まえて、新規製作かリユースかを選択していただければ良いと思います。

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