難易度が高い、薄いゴムの整列供給

打合せの時にワークを見た瞬間、とても柔らかいために変形しやすく、パーツフィーダによる整列供給には向かない製品のひとつだと感じました。
基本的にパーツフィーダは、形状が安定しているものを整列供給するものですから。
実際、既存のパーツフィーダではトラブルが多いため、お客様は大変お困りだったようです。

今回のパーツフィーダには、テフロンコーティングを施工しています。
接触抵抗が高いゴムを整列するためには、摩擦係数の低いテフロンコーティングが必要になります。（テフロンコーティングは耐久性が低いのが残念なところです。）
ただ、ワークの表面に離型剤などが付着している場合は、扱いが更に難しくなってしまいます。

パーツフィーダを製作するにあたり、いろいろと工夫をしました。
重なりやすいワークをどのようにして搬送するか。重なりを落とすか。
変形しやすいワークをどのようにして選別するか。
頭を悩まし、試行錯誤を繰り返し、納品できる状態にまで仕上げました。
ただ、お客様が納得できる仕上がりではありましたが、お客様が100%満足できるようなパーツフィーダに仕上げることができなかったのが、残念です。
今回の課題を乗り越え、より良いパーツフィーダを製作できるよう、今まで以上に努力していきます！

ゴムとバネ、この２つはパーツフィーダの製作難易度が特に高いワークです。
検討を要する際は、経験豊富なパーツフィーダメーカーにご相談されるのが良いと思います。
もし、パーツフィーダにお困りでしたら、1973年創業の大善へご相談くださいませ。
まずは、サンプルワークと図面をご用意していただき、お問い合わせのページへ！