バネばらし機
バネの飛び出しから眼を守り、作業性も向上する手作業向けのバネばらし機(DCS-H-100)を開発しました。
安全性と作業性を両立させた商品です。
大変ありがたいことに、
・日刊工業新聞2010年03月19日付け
・ばね産業新聞2010年04月10日付け
・b-platz press2010年06月10日発行
に取材記事を紹介していただけました
サイズ | 約170(幅)×150(奥行き)×237(高さ) ※突起物は含みません |
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電源電圧 | AC100V(50/60Hz) |
機能 | スピードコントロール付き |
(なお、仕様記載内容につきましては、改良などのために予告なく変更することがあります)
バネの組付け作業はバネをほぐすことから始まります
手作業によるバネの組付け作業で、最も厄介なのが絡まったバネを分離する作業です。
バネは一般的に数百個・数千個単位で袋詰めされ納品されているので、どうしても袋の中でバネ同士が絡まってしまうのが現状です。
バネの組付け作業は、まず、この絡まったバネをほぐすことから始まります。
バネの特性にもよりますが、絡まったバネをほぐす作業には根気が必要です。
それを簡易化させる装置が、今回開発しました手作業向けバネばらし機です!
安全性と作業性を両立させた手作業向けバネばらし機
コイルスプリング用パーツフィーダを製作してきた実績がありますので、バネを分離供給させる技術は確立していました。
今回は、「スプリング用パーツフィーダの応用で手作業向けにバネをばらす装置ができないものか?」という、ユーザー様のご要望により開発に至りました。
パーツフィーダの技術をそのまま流用するには課題がありました
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1. バネが投入口から飛び出してくる危険性
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2. 作業者が一度に多くのバネを入れ過ぎてしまい、作業効率が悪化してしまう
この2点の課題は、バネばらし機の投入口にフタの役割を兼ね、バネの投入量を適量にするストックスペースの機構を備える事により解決しました。
これにより、安全性と作業性を両立させた手作業向けのバネばらし機が商品化できたのです。
手作業向けバネばらし機の3つの特長
1つ目:安全面への配慮。
バネが投入口から飛び出さないようにすることで、作業の安全性を向上できます。
2つ目:作業効率への配慮
投入するバネの量を制限するストックスペースを備えることによる、作業効率への配慮をしました。
これにより、組付け作業のちょっとした待機時間にも、バネをストックスペースへ投入でき、一連の作業に無駄の無い流れを作り出し、トータルの作業効率を向上させることができます。
3つ目:作業者およびワークへの対応
回転数を調整することで、作業者の処理能力や様々なバネの種類に対応できる幅が広がります。
また、バネが1個ずつ出てくる機構も含んでおりませんので、あわせてご留意ください。
大善の手作業向けバネばらし機が好まれている点とは
大善の手作業向けのバネばらし機のどの部分に強みを感じていただいているのか、を聞いてみました。
一番多い回答は「バネの接触部がほとんどステンレス製」とのこと。
大善では、標準仕様でもバネの接触部のほとんどをステンレス製にすることで、未然に異物混入を防ぐ設計になっています。
電子部品関係の部品を組立しているお客様は特に、素材に対する関心が強かったことが印象的です。
コンタミの発生、いわゆる異物混入を嫌うため、樹脂製はできるだけ避けたいようです。
たしかに、樹脂が削れてバネに付着し、それが原因となって導通不良を起こしてしまうと、部品としては大問題に繋がります。
樹脂製の投入口の下面にはSUSの円板を取付けていますので、青い樹脂に届くくらいバネが跳ね上がらないと、樹脂に接触することは少ないです。
樹脂が削れるなんてことも、そうそうありません。
大善の手作業向けバネばらし機は、ステンレスをメイン素材とし、できるだけ樹脂と接触させないような工夫をした構造のため、多くのお客様より安心してご使用いただけると、評価していただいてます。
このような理由により、大善のバネばらし機に興味を持っていただくお客様が多くいらっしゃいます。
手作業向けバネばらし機の製作例
大善では、お客様の様々なご注文の仕様に合わせて製作した実績があります。
下記の2種類はその一例です。
現在、無料テストを実施中!!
バネばらし機も万能ではありません。
残念ながら、全てのバネを100%ばらせるものではないのです。
あくまで、バネをばらす工程を省力化するための装置です。
そこで、手作業向けバネばらし機の無料テストを実施することとしました!
購入前に無料テストを実施することにより、お客様がバネばらし機を購入時に抱えるリスクを少しでも解消することが狙いです。
ぜひバネの絡みでお困りでしたら、大善までお問い合わせください!